7月3日早朝、ジェニン難民キャンプは大規模な軍事攻撃があり甚大な被害を受けました。
The Freedom TheatreのジェネラルマネージャーのMustafaがシアターの公式facebook pageに声明を出しているので紹介したいと思います。
以下翻訳
本日、2023年7月3日月曜日、早朝にジェニン難民キャンプで起こった出来事について述べたいと思います。
イスラエルの軍事作戦は、パレスチナ抵抗勢力と関係があると思われる拠点への激しい攻撃から始まりました。 イスラエル軍はこれらの場所が標的である主張しているが、3発のミサイルを発射、無実の命が失われ、多くの負傷者が出ました。 その後すぐに、圧倒的な軍事力による本格的な侵攻が始まりました。 ジープ、装甲車、軍用ブルドーザーがジェニンに突入し、地上はイスラエル軍に支配されました。 上空も無傷ではなく、多数のドローンが不気味に旋回していました。
この激しい攻撃の間、ジェニンの住民は老若男女問わず眠ることができませんでした。 娘のサルマは、軍の侵攻を知らせるけたたましい警報サイレンに恐怖を感じ、涙が溢れ出し 一方、息子のアダムは、恐怖と好奇心が入り混じった表情を見せ、状況の重大さをなんとか理解しようとしていました。
フリーダム・シアターの会計士であるイスラさんは、3人の娘たちを危害から守るために、家の中に安全なスペースを急いで作りました。
フリーダム・シアターの芸術監督であるトゥバシさんは、気が付くと自宅のすぐ外で砲身が窓に向けられている装甲車両と鉢合わせました。 TFTの元同僚であるラニヤさんは、実家が爆撃されたという知らせを受けて、必死で母親と妹に連絡を取ろうとしました。
早朝、混乱の中、家族連れも避難しているフリーダムシアターが壊滅的な攻撃を受けたというニュースが飛び込んできました。
占領軍は無慈悲にここさえもミサイルで標的にし、安全への希望は打ち砕かれました。
フリーダム・シアターの隣に住むアドナンは、家族とともに一つの部屋に身を寄せ、混乱の中で安らぎを得ようと必死だった。アドナンの姪っ子のサディール(14歳)は、2週間前にイスラエルのスナイパーによって殺害されたばかりです。彼女の家族は同じエリアに住んでいます。
この事態の深刻さは計り知れません。占領軍は難民キャンプを執拗に締め付け、インフラを破壊し、キャンプ内の主要道路を壊滅的に破壊しています。ジェニンの民衆の抵抗の牙城を懲らしめ、イスラエル社会に自分たちの軍事力には無敵であるというイメージを植え付ける、というメッセージは明確です。
その先に何が待っているのか?
私にとっては、答えは何もありません。2002年にも失敗したように、ジェニンの抵抗勢力を根絶しようとする占領軍の試みは成功しないだろうと思います。建物は崩れ、車は残骸と化し、無数の人々が拘束され、負傷し、殉教することさえあるかもしれない。しかし、これらの行動は、今日の私たちや将来の私たちの子供たちがそうであるように、先人たちによって受け継がれた抵抗の聖火を受け継ぐ新しい世代を生み出すだけなのです。
それは、私たちの土地を取り戻し、すべての人間の尊厳を回復するという熱望に突き動かされた、恒久的な望みなのです。
文:ムスタファ シェタ
翻訳:菅 梓