Documentrary + Photography
本日は写真展 『旅と生活、その先にあるもの』にお越し頂きありがとうございます。 展示会場にはキャプションはございません。 展示とともに下記の情報も合わせてお楽しみください。目の前に広がる景色は日常の一部であり、日常が一番美しいもので、守るためには不断の努力が必要です。
カッサール(ラマッラー 2023)
彼はパレスチナのラマッラーに住んでいる。そして自分のことを人間だと思っている。マハル(コンテンポラリーダンサーでオリエントシアター主宰)のことを父親だと思っている。またマハルも彼のことを息子だと思っている。
覗く子供たち(ジェニン難民キャンプ 2023)
子供たちは好奇心旺盛でどこにいても話しかけてくるし、行く先々について来たりもする。
通り(ラマッラー 2023)
毎日歩く場所。何も目新しいものはない。ずっとあるもの、それは毎日誰かがそこにありたいと思って何かをやり続けている。
マジックアワー(ジェニン難民キャンプ 2023)
私たちは毎日、この山に登りこの空を見た。とても静かでたまに銃声が響く。
床屋(ジェニン 2023)
この床屋さんはジェニンのシティーセンターの旧市街へ行く方とは反対のキャンプへ行く道の始まりのところにある。目の前にはバナナを売っている屋台がある。冬は別のものが売ってある。席が空いていたら床屋さんが自分で髭を剃っていたりする。
お菓子屋さん(ジェニン 2023)
ジェニンの床屋さんの前を歩いていると目があった。床屋に入りコーヒーを飲む。お客さんはひっきりなしに来る。一人のお客さんはお菓子屋さんのオーナーだった。うちの仕事を見てくれよ!そう言われてお菓子屋さんへ行った。
エルサレム
入植者に奪われた家の前から
エルサレムの少女
彼女のおばあちゃんはお料理上手
ラマッラーの靴職人
安い靴が輸入されて商売上がったりだから店の外に立って人を観察してる
ジュース屋さん(ラマッラー 2023)
夏はこのジュース(タマルヒンディー)に限る。この格好でこの長い入れ物に入ったジュースは甘くて美味しい。春はアーモンドジュースに代わる。
パンを配達する少年(ラマッラー 2023)
子供は家の手伝いをする。学校に行っても行かなくても。
ジェニンキャンプの子(ジェニン難民キャンプ 2023)
親にピースして写真撮ってもらえ!と言われて渋々ピースをする。
ガザル(ジェニン難民キャンプ)
彼女は私の友達でジェニン難民キャンプにあるフリーダムシアターの目の前に住んでいる。私にとってはキャンプで暮らす先輩でもある。
ヤコブ(ジェニン難民キャンプ)
ガザルの弟でいつも後ろをついて回っている。置いていかれると泣く。
銃を持つ子(ジェニン難民キャンプ)
この子が銃を持つ理由。銃を持たない選択肢もあることを伝えたい。そのためにできることって。彼の座っている場所は空爆を受けた。今はもう瓦礫である。
フリーダムシアターで過ごした日々子供たちが安全を感じるために、銃以外の暴力以外の選択肢を知るために、このシアターは存在している。私たちには言葉があり、写真があり、演劇があり、アートがある。
毎日違う映像が流れます。どの映像も2023年夏のパレスチナです。エルサレムから分離壁を超え、南のベツレヘムへ行ったり、北のラマッラーへ行ったり、さらに北のナブルス、ジェニンへ行きました。どの光景も同じようで全く違い、バスの中は知らない人とお喋りしたり、バスの外からはイスラエル兵に銃口を向けられたり、それでも毎日生きるしかない。